和歌山県のシンボルとして知られる「和歌山城」。
その壮麗な天守閣や歴史的建造物の美しさはもちろんのこと、実はその周囲を取り囲むお掘も、地元民や観光客にとって魅力的な散歩コースとして親しまれています。
「和歌山城のお掘を1周したらどれくらいの距離になるの?」「歩いてる時にははどんな景色が楽しめるの?」そのような疑問を解決するために、実際に和歌山城のお掘を歩いて1周してきました!
この記事では、お掘の距離や景観、歩いた感想を交えながら、和歌山城外周散策の魅力をたっぷりとご紹介しますので、最後までご覧いただければ幸いです。
和歌山城のお掘を1周してみた
コース内容と距離
コース内容は、以下の通りです(距離:約2km)
(走ろうにっぽんプロジェクト様の「和歌山城公園周回コース(和歌山市)」と全く同じコースでしたので、引用させていただいております。ただし、スタート地点については、私が歩いた際には「和歌山縣護國神社一の鳥居」の前からスタートしておりますので、その点ご了承いただければ幸いです。)
距離については、前述した通り「約2km」と、ウォーキングにはちょうどいい距離となっています。
実際に歩いてみた(どんな景色が見える?)
それでは、実際に歩いてみた内容をまとめていきます。
(今回は、和歌山縣護國神社一の鳥居の前からスタートしています)

それでは、スタート!

歩き始めてすぐに、和歌山城周辺歴史文化史跡位置図を見つけたので、写真に収めました。

吹上口についての看板もありました。

「吹上口」
吹上口は和歌山城内部の北西部入口です。吹上口は紀ノ川河口の紀伊湊に近く、西外堀でつながっていました。また、西外堀には吹上橋が架かっており、人間だけでなく、荷物を運ぶ牛馬も通行しています。物資の搬入口というのが、この場所の主な特徴です。
橋の南詰にあったのが高麗門形式の吹上御門です。門を入ると変則的な襟型虎口になっていました。吹上口の南側にあったのが勘定奉行所に続く勘定御門、東側にあったのが三の丸との出入り口である吹上大御門(天保11年に「吹上冠木御門」から改称)です。また、橋の東には、船に物資を積み下ろすための雁木(石段)がありました。しかし、明治以降に改変が加えられ、城内で最も原型を留めていない部分です。
最初の城主である豊臣秀長家や次の桑山家の時には、和歌山城の普請が吹上口にまで及んだ形跡は確認できません。吹上口が整備されたのは、慶弔5(1600)年に入国した浅野家の時期と思われます。ただし、それは勘定御門の通路の東側までで、それより西は紀州徳川家初代頼宣が城主となり、砂の丸を新たに設けたのにともない増築されたのでしょう。勘定御門の道を境に、東側の石垣が「野面積み」の浅野期初期の築造であるのに対し、西側は徳川期の「打込みハギ」や「切込みハギ」の布目積み石垣です。
かなり散ってしまっていましたが、桜が目に入ったので撮影。

お掘には鯉が泳いでいます。

子どもの頃ここの鯉に、お菓子をエサとして投げた思い出があります。(良い子は真似しないでください!)

お堀の眺め。

進んでいきます。

スマイルホテルが見えますね。
(私は泊まったことはありませんが、和歌山城に来た人はあそこに泊まるのでしょうか)

和歌山城。(木の枝が邪魔でよく見えませんね、、、申し訳ありません)


ベンチがあります。
歩き疲れたら休むことができますね。
(まだ歩き始めたばかりだったので、座らず進みました)

石垣についての看板がでています。

この付近の石垣
この付近から追廻門、不明門に続く石垣は高石垣と呼ばれ、紀州藩初代藩主徳川頼宣によって、城の拡張工事の時に築かれました。
江戸時代は前の道国道二四号線)のほぼ中央付近まで石垣が張り出していましたが、一九〇八年(明治四一年)に路面電車を通すため、石垣が取り除かれました。
この付近の石積みの様子が、今にそのことを伝えています。
これがその石垣ということでしょうか。

道側に目を向けると、スマイルホテルを通り過ぎるところです。

更に進んでいきます。

道についての説明の看板です。

このあたりが追廻門ですね。

写真に撮れなかったので、GoogleMapから引用します。


三年坂通りの看板が見えます。
県庁などもある通りですね。

そこから進んですぐに、和歌山県立近代美術館が見えます。


「満席時は近くの駐車場へ」という看板。
駐車場を探すときは参考になりそうですね。

和歌山県立近代美術館の階段、相変わらずすごい階段です。

私が歩いた際には、和歌山県立近代美術館で佐藤春夫の展覧会がやっていたようです。

佐藤春夫については、「和歌山の偉人16選!陸奥宗光・華岡青洲・紀伊国屋文左衛門等を解説」で解説しております。よろしければ併せてご覧ください。
戻ります。
ここは、和歌山城公園の駐車場です。
結構人気なのか、車が数台並んでいました。


58台の車が駐車できるようです。

更に進んでいきます。

和歌山城の方を見ると東屋(?)のようなものが。
私は行ったことはない場所ですが、座って休む人がいるのでしょうね。

三年坂の標識。

三年坂は、和歌山城とその南側に続く岡山砂丘の間の切通しにつけられた通り名である。
現在は県道であるが、往時より拡幅され、より切り下げられている。三年坂の名称の由来は、江戸時代の俗信による。三年坂に面して和歌山城不開門(現駐車場出入口)がある。
これは万一の場合の城主の抜け口であったと伝えられる。
和歌山城も見えています。

拡大。

道の方を見ると、モスバーガー三年坂店が。
久しぶりにモスバーガーを食べてみたいものです。

進みます。

お城の方を見ると、何やらサークルのようなものが。
あの辺りには行ったことがないので気になりますね。

和歌山城の石垣から垂れる桜。

MOCAという喫茶店が見えます。
「SINCE1950」と書いています。75年も続いている老舗ということですね。

道の方を見ると、岡公園が向こう側に見えます。
子どもの頃はこの公園に結構遊びに行きました。

お堀の方を見てみると、鳥が羽を広げているところが見えました。

拡大。

お堀周辺のうち、この辺りの木は松のようですね。
松ぼっくりが実っています。

進みます。

道の向こう側を見ると、趣のある建物が見えます。

そのすぐ近くには、交番があります。
この交番も、昔からある気がします。

曲がってから、進みます。

「東内堀と広瀬御門」という看板が出ています。

道側を見ると、奥のほうに「ももやま」が見えます。
ももやまについては、「和歌山市でオススメのとんかつ屋7選!有名店からチェーン店までご紹介」で紹介していますので、併せてご覧いただければ幸いです。

お堀の方に目を戻すと、ランナー向けの注意喚起の看板があります。
確かに、この道幅だと走る時は危なそうです。

進みます。

和歌山地方合同庁舎が見えます。

拡大。

お堀の方に目を戻すと、石があります。


和歌山城整備を記念して。
大丸嘉世氏より城内へ
松の木の寄贈があり植樹する。
こちらの案内も寄贈されたもののようです。

道の方を見ると、裁判所が見えます。


NTT西日本のアンテナ塔(?)が見えます。

道に鳩が歩いています。

かわいい。

ここは郵便局の裏ですね。

曲がり角。ここまでくればもう少しな感じがします。


お堀の方を見ると、遊覧船に乗っている人が。


石垣に空いている穴。
こういうのを見ると、何かが隠れているんじゃないかと思ってしまいますね。

けやき大通りに戻ってきました!
ダイワロイネットホテルも見えます!
もう少しでゴールです!

お堀の景色。
美しい!


佐藤春夫の美術展の案内がここでもあります。

色々と看板があります。


鯉が群れています。

一の橋と大手門。



進みます。

ダイワロイネットホテルの前。
中華屋の、蘭香園があります。

引きで見るとこんな感じ。

和歌山城が見えます。

お堀。
美しい!

和歌山城ホールの前を通ります。


和歌山市役所も見えます。

「和歌山城の撮影ポイントです」という看板に出会います。

せっかくなので撮影しました。

もう1枚。



市役所前のバス停。

西の丸跡という広場です。


西の丸は、藩主の隠居所として設けられ、自然風雅を楽しむ場であった。書院や能舞台、南側には内堀を利用した紅葉渓庭園があり、数寄をこらした建物が建ち並んでいた。南東隅の堀上には御橋廊下を架け、二の丸へ通じた。明治三年(一八七〇)藩主が二の丸から一時移り住んだが、廃藩置県で東京へ移り、その後建物は破却された。跡地は和歌山中学校さらに和歌山市役所に利用された。

少し寄り道。
このあたりは、お土産を売っているところですね。

こんな感じ。

(道に戻りました)
和歌山商工会議所が見えます。

そしてついに、、、
ゴールが見えました!
(写真に写っているのはたまたま写り込んだ人で私ではありません)


花壇の花が祝福してくれているかのようです。
それでは、、、

ゴール!!

かかった時間は、「10時56分~11時32分」の「36分」でした。
写真をたくさん撮影したので、普通に歩けば「20分」とかで行けると思います。
和歌山城のお掘を1周してみた:総括
記事のポイントは以下の通りです。
- 和歌山城のお掘を一周するコースは約2kmで、散歩やウォーキングに最適な距離。
- 今回は、スタート地点を「和歌山縣護國神社一の鳥居」として、歩いてみた。
- コースは「走ろうにっぽんプロジェクト」の「和歌山城公園周回コース」と同一。
- 吹上口は物資の搬入口としての歴史があり、城内でも特に変化の多い部分。
- 桜や鯉、お堀の水面など四季の自然が楽しめる景観。
- 石垣の一部は徳川期の布目積みが残っており、歴史的価値が高い。
- スマイルホテルや和歌山県立近代美術館などのランドマークが見られる。
- 和歌山県立近代美術館では展覧会も開催されており、散策と文化体験が同時に楽しめる。
- 三年坂や不開門など、城の防衛・避難に関する歴史的構造も垣間見える。
- 和歌山城の周辺には老舗喫茶店「MOCA」やモスバーガーなど飲食店も点在。
- 鳥の姿や松ぼっくりなど、自然観察も可能なルート構成。
- 東内堀や広瀬御門跡など、城郭構造に関する解説も現地看板で確認できる。
- ルートの途中では、裁判所や合同庁舎、郵便局など行政施設も点在している。
- 遊覧船の姿も見られ、観光的要素も豊富。
- ダイワロイネットホテルや蘭香園など宿泊・飲食施設が充実。
- 最終地点では市役所前や西の丸跡などの史跡も見どころとなっている。
和歌山城のお掘を1周するコースは、約2kmと程よい距離で、歴史と自然を感じながら散策できる魅力的なルートです。
桜や鯉、鳥など四季折々の自然の風景も楽しめ、和歌山城をさまざまな角度から眺められるのも魅力です。また、周囲には老舗喫茶店やホテル、飲食店もあり、休憩スポットにも困りません。
写真撮影やウォーキング、歴史探訪を兼ねた散歩に最適なコースと言えるでしょう。
本記事が少しでも役立ちましたなら幸いです。
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