(キャッチ画像:wikipedia(和歌山市立和歌山高等学校)より引用)
和歌山市にある市立高校「和歌山市立和歌山高等学校」は、地元では「市高(いちこう)」の愛称で親しまれています。
静かな住宅街の中にあり、アクセスの良さや落ち着いた学習環境が魅力のひとつです。普通科のほかに、デザイン表現科や総合ビジネス科、さらには定時制課程まで幅広い学科が用意されているため、自分の個性や将来の夢に合わせた学びが選べる学校として注目されています。
まず、学科ごとの教育内容や進路実績に特徴があり、それぞれの道を目指す生徒たちが日々努力を重ねています。大学進学を目指す普通科、美術系の進路に強いデザイン表現科、ビジネススキルを磨ける総合ビジネス科など、個性豊かな学びがそろっています。
また、学校生活も充実しており、校風は「のびのびとしていて温かい」と言われています。部活動や行事も活発で、特に市高デパートや卒業制作展「市高展」は地域に根ざした行事として知られ、生徒たちの成長を感じられる場となっています。
この記事では、そんな和歌山市立和歌山高等学校の魅力を、偏差値や進学実績、学科の特徴、校風、部活動などさまざまな視点から丁寧にご紹介していきます。受験を考えている方はもちろん、地元の学校に関心のある方にも、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
- 和歌山市立和歌山高等学校の学科ごとの特徴や進路傾向が分かる。
- 各学科の偏差値や進学・就職の実績から、自分に合った進路選びができる。
- 校風や部活動、校則の実態から学校生活の雰囲気を具体的にイメージできる。
- 入試倍率や合格点の目安を知ることで、受験対策の方向性を明確にできる。
和歌山市立和歌山高等学校の基本情報と学科を徹底解説

- 学校の所在地・アクセス・創立の歴史を紹介
- 和歌山市立和歌山高等学校の偏差値は?学科別の目安と比較
- 普通科の特徴と進学実績:国公立・私立大学への合格実績は?
- デザイン表現科の授業内容・評判
- 総合ビジネス科で学べる内容とは?就職・進学の両立型学科を解説
- 合格点目安:倍率・入試対策も紹介
- 定時制の人数や授業時間は?
学校の所在地・アクセス・創立の歴史を紹介
和歌山市立和歌山高等学校は、和歌山県和歌山市六十谷45番地に位置する市立高校です。
通称「市高(いちこう)」として親しまれ、JR阪和線六十谷駅から徒歩約10分、和歌山バス「鯉川」停留所からも徒歩5分と、通学に便利な立地です。自然と住宅地が調和したエリアにあり、静かで落ち着いた学習環境が整っています。
まず本校の前身は1931年に設立された「和歌山市立和歌山商業学校(2代目)」です。1904年創立の初代校はすでに県立に移管されており、現在の市高はその流れを汲む別系統の学校として再出発を果たしました。戦後の教育改革を経て、1951年には「和歌山市立和歌山商業高等学校」として定時制課程が設置され、1957年には全日制課程が新設されました。
次に、1970年には現在の六十谷の地へ校舎を新築・移転。1987年には時代のニーズに応え「国際情報科」を新設するなど、先進的な取り組みを積極的に導入しています。その後、2002年に総合ビジネス科・デザイン科へと学科改編されました。
そして2009年には新たに普通科が設置され、同時に校名を現在の「和歌山市立和歌山高等学校」に変更。これにより普通教育と専門教育の両立が可能な総合校として、地域に根ざした教育機関としてさらなる発展を遂げています。
和歌山市立和歌山高等学校の偏差値は?学科別の目安と比較

和歌山市立和歌山高等学校の偏差値は、学科ごとにやや異なります。
普通科では「47〜49」程度、総合ビジネス科とデザイン表現科はそれぞれ「46前後」とされています。県内の公立高校の中では中堅レベルに位置しており、進学・就職両面でバランスの取れた学校といえるでしょう。
学科名 | 偏差値 | 特徴 |
---|---|---|
普通科 | 47~49前後 | 大学進学に強み |
総合ビジネス科 | 46前後 | 資格取得・就職・進学のバランス型 |
デザイン表現科 | 46前後 | 美術・デザイン系大学への進学実績多数 |
まず普通科の偏差値は比較的高く、特に進学意識が高い生徒が集まる傾向にあります。進学対策として少人数制クラスを導入し、基礎から応用まで段階的な学力強化が図られています。和歌山県内では向陽高校や桐蔭高校などの進学校には及ばないものの、学力層は安定しています。
一方で、総合ビジネス科とデザイン表現科は実技や実務科目の比重が大きいため、偏差値よりも適性や興味が重要視される傾向にあります。学科別の特色が強く、進学・資格取得・就職などの目的に応じた進路指導が行われています。
このように、市高では偏差値だけでなく、自分の目標や将来像に合わせた学科選びが重要となります。学力だけでなく個性や実践力を活かせる環境が整っているため、幅広い生徒にとって有力な進路選択肢のひとつとなっています。
普通科の特徴と進学実績:国公立・私立大学への合格実績は?
和歌山市立和歌山高等学校の普通科は、進学志向の強い生徒にとって魅力的な環境を提供しています。1学年あたり30人程度の2クラスで構成されており、少人数制ならではの丁寧な指導が行われています。
1年次は共通のカリキュラムを履修し、2年次からは文系・理系に分かれてそれぞれの進路に特化した学習を進めていきます。
まず、英語や数学などの主要教科では習熟度別の授業を採用し、生徒の理解度に応じた指導が行われています。さらに、3年次には受験科目ごとの選択授業が用意されており、国公立大学や私立大学を目指す生徒にとって必要な学力を身につけられる体制が整っています。
また、実際の進学実績を見ても、和歌山大学などの地元国公立大学をはじめ、近畿圏の私立大学や短期大学への合格者を毎年多数輩出しています。難関大学への進学者はやや少ない傾向にありますが、着実に学力を積み上げていくことで、目標に向かう力を育むことが可能です。

このように、市高の普通科は派手さはないものの、確実に成果を出せる環境が整っています。大学進学を見据えた手厚いカリキュラムと進路指導が充実しており、勉強に集中できる環境を求める生徒にはおすすめの学科です。
和歌山市立和歌山高等学校の、普通科を含めた卒業生の進路状況(2023年3月卒業生)は、下表の通りです。
進路先 | 普通科 | 総合ビジネス科 | デザイン表現科 |
4年制大学 | 62% | 45% | 34% |
短期大学 | 13% | 18% | 7% |
専門学校 | 23% | 21% | 31% |
就職 | 0% | 13% | 19% |
その他 | 2% | 3% | 9% |

デザイン表現科の授業内容・評判

和歌山市立和歌山高等学校のデザイン表現科は、美術やデザインを専門的に学べる数少ない公立高校の学科として注目されています。IllustratorやPhotoshopなどのソフトを活用したデジタルデザイン教育に加え、伝統的な描写や造形技術も学べるカリキュラムが整っており、美術系大学への進学を目指す生徒にも人気です。
まず授業では、1年次から基礎的なデッサンや色彩理論、レイアウト技術などを学び、2・3年次にはポスター制作や広告デザインなど、より実践的な課題に取り組みます。また、外部講師による専門指導も積極的に導入され、業界のリアルを肌で感じられる点も大きな魅力です。
次に、3年生による卒業制作展「市高展」は地域でも有名なイベントで、インスタレーションや意見広告、グループ作品など多様な表現手法で構成されています。中には社会問題をテーマにした作品もあり、創造力と表現力を育む場として高い評価を得ています。
このように、デザイン表現科では美術を「好き」だけで終わらせず、「将来につなげる」ための指導が徹底されています。感性を活かしたい生徒やクリエイティブ分野に進みたいと考える中学生にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
総合ビジネス科で学べる内容とは?就職・進学の両立型学科を解説
和歌山市立和歌山高等学校の総合ビジネス科は、商業分野に関心のある生徒に適した学科です。1年次では基礎的な簿記や情報処理の授業を中心に学び、2年次からは「会計コース」「情報コース」「ビジネスコース」の3つに分かれて専門性を深めていきます。ビジネスの基本を押さえつつ、それぞれの興味に応じて進路を選べるのが特長です。
- 会計コース
簿記会計科目に重点を置き、会計に関する専門知識・技術を深め、より高度な簿記会計の検定資格取得を目指します。 - 情報コース
情報処理科目に重点を置き、プログラミングや情報処理能力などの専門知識・技術を習得し、情報系の検定資格取得を目指します。 - ビジネスコース
簿記・情報処理分野の基礎・基本に加え、ビジネス全般に関する幅広い学習と検定資格取得を目指し、多様な進路に対応します。
上記のように総合ビジネス科は、商業系の知識を幅広く学べるだけでなく、進学と就職のどちらにも対応可能な柔軟性が魅力です。将来の方向性をまだ決めきれていない中学生にとっても、安心して進路を考えられる実践的な学科といえるでしょう。
合格点目安:倍率・入試対策も紹介
和歌山県の公立高校入試は、一般選抜において英語、数学、国語、理科、社会の主要5教科の学力検査が実施され、各教科「100点満点」の合計「500点満点」です。また、調査書(内申書)は「180満点」となっており、こちらも合否判定に影響します。入試に向けては、事前に合格点の目安や倍率の情報を把握することが重要です。
2025年度の一般選抜・スポーツ推薦における学科別の確定出願倍率は以下の通りです
最新の学科別出願倍率(2025年度)
学科名 | 出願倍率 |
総合ビジネス科 | 0.94倍 |
デザイン表現科 | 1.03倍 |
普通科 | 0.82倍 |
上記の通りで、倍率が低い(総合ビジネス科・普通科は定員割れ)のため、基本的には受験すれば合格できる可能性が高いといえます。
しかしながら、500点満点中「250点前後」の点を取れるように勉強しておくといいでしょう。
また、内申点(調査書:最大180点)での点数をとるには、定期テストや提出物、授業態度など、日常の学習姿勢も評価対象になります。
定時制の人数や授業時間は?

和歌山市立和歌山高等学校には、全日制のほかに定時制課程も設置されています。
定時制(ていじせいl)およびその課程である定時制課程(ていじせいかてい)とは、特定の時間帯や、季節において授業を行う課程のことである。1948年(昭和23年)に発足した。一般的に「定時制」というと夜間定時制を指すことが多い。
定時制で学べる内容
同校の、定時制で学べる内容は以下の通りです。
【ビジネス実践科】
○アドミッション・ポリシー(求める生徒像)
(1)勤労と勉学を両立させようとする強い意志を持ち、将来ビジネス社会で活躍できる基本知識を得ようと積極的に取り組む生徒。
(2)規律ある生活ができ、自ら積極的に学習に取り組む生徒。
○カリキュラム・ポリシー(教育課程や教育の方針)
(1)教育目標に掲げる知識・技能を修得させるために必修教科科目、簿記・会計分野を中心とした専門科目、その他必要とする選択科目を体系的に編成し、将来の就業に関する基礎的知識・技能を修得するための講義、演習、実習等を適切に組み合わせた学習を進める。
(2)商業科目に関連する検定試験に積極的にチャレンジし、学年が進行するにあたりスキルアップを図る。
○グラデュエーション・ポリシー(卒業時に身につける力等)
(1)会計分野とビジネス経済分野の学習を柱に、思考力や判断力等を備えた生徒の育成を目指します。
(2)「知」「徳」「体」のバランスの取れた人材の育成を目指します。
(3)「確かな学力」を備え、地域社会で活躍できる人材の育成を目指します。
【ビジネス情報科】
○アドミッション・ポリシー(求める生徒像)
(1)勤労と勉学を両立させようとする強い意志を持ち、コンピュータ等のビジネス学習に興味を持つ生徒。
(2)規律ある生活ができ、自ら積極的に学習に取り組む生徒。
○カリキュラム・ポリシー(教育課程や教育の方針)
(1)教育目標に掲げる知識・技能を修得させるために必修教科科目、コンピュータを中心とした専門科目、その他必要とする選択科目を体系的に編成し、将来の就業に関する基礎的知識・技能を修得するための講義、演習、実習等を適切に組み合わせた教育を行います。
(2)商業科目に関連する検定試験に積極的にチャレンジし、学年が進行するにあたりスキルアップを図る。
○グラデュエーション・ポリシー(卒業時に身につける力等)
(1)ビジネス経済、マーケティング分野及び情報処理分野の学習を柱に、社会のニーズに即応した専門技術の修得と、実務に役立つ基礎・基本技能を修得した人材の育成を目指します。
(2)「知」「徳」「体」のバランスの取れた人材の育成を目指します。
(3)「確かな学力」を備え、地域社会で活躍できる人材の育成を目指します。
定時制の定員数
同校の、定時制を含めた定員数は以下の通りです。
- 全日制課程
普通科(1学年あたり60名)
総合ビジネス科(1学年あたり160名)
デザイン表現科(1学年あたり40名) - 定時制課程
ビジネス実践科(1学年あたり40名)
ビジネス情報科(1学年あたり40名)
定員としては上記のようですが、実際の定時制入学者数はかなり少ない(数名程度の)ようです。
定時制の授業時間
また、授業時間としては、「16時50分~21時00分」となっているようです。

その他詳細は、公式サイトの「更新情報」の、「学校案内(入学者用)」や「学校新聞」を確認いただくのがオススメです。
和歌山市立和歌山高等学校の学校生活と校風を紹介

- 校風・雰囲気・いじめの有無は?在校生のリアルな声を紹介
- 校則は厳しい?服装・スマホ・髪型のルールを実際の声で紹介
- 部活動は強い?運動部・文化部の活動を解説
- 制服や通学方法は?電車・自転車通学の割合や利便性を解説
- 学校行事やイベント:文化祭・体育祭・修学旅行はどんな感じ?
- SNSや掲示板での評価や口コミ
- 和歌山市立和歌山高等学校について総括
校風・雰囲気・いじめの有無は?在校生のリアルな声を紹介
和歌山市立和歌山高等学校の校風は、生徒同士が自然と挨拶を交わし、教員にも気軽に相談できるような温かな雰囲気が特徴です。授業後に教員が質問に丁寧に応じてくれるなど、個々の学びを支える姿勢が生徒から高く評価されています。
在校生や卒業生の声を見ると、「先輩後輩の仲が良い」「人間関係で悩むことが少ない」といった声が目立ちます。いじめに関する報告も少なく、SNSや口コミサイトにおいても否定的な意見はあまり見られません。学校側も日頃から生活指導を徹底し、生徒の変化に目を配っている姿勢が伺えます。
また、教員と生徒の関係もフレンドリーで、相談しやすい雰囲気があると評判です。学習面や進路相談だけでなく、日常的な悩みにも耳を傾けてくれる教員が多く、安心して学校生活を送れる要因となっています。部活動や行事でも一体感が生まれやすい校風が醸成されています。
このように、市高は「落ち着いた雰囲気で、安心して通える学校」としての評価を確立しています。競争よりも協調を重視した環境で、精神的にも穏やかに高校生活を送りたい生徒にとって、理想的な選択肢の一つと言えるでしょう。
校則は厳しい?服装・スマホ・髪型のルールを実際の声で紹介

和歌山市立和歌山高等学校の校則は、県内の公立高校としては比較的「中庸」な立場にあるといえます。厳しすぎるという印象はなく、自由すぎて秩序が乱れるということもない、適度なルール設定がなされています。生徒の自立心を尊重しつつ、集団生活のルールも守らせるバランスが取れています。
まず、服装に関しては制服が基本ですが、細かな着こなしの指定は少なく、清潔感があればある程度の自由が認められています。靴やカバンも学校指定ではないため、個人のセンスを活かしやすいという声が多く聞かれます。ネクタイやリボンも気温や場面によって着脱が可能です。
また、スマートフォンの使用については授業中は禁止ですが、休み時間や放課後の使用については特に何も言われないようです。つまり、使用マナーを守れば学校生活に支障はなく、無理に取り上げられることもありません。髪型についても、派手な染髪や極端な髪型でなければ注意されることはほとんどありません。
このように、校則は「生徒の常識と節度に任せる」という考え方がベースになっています。行き過ぎた自由ではなく、社会生活への準備としてのルール教育が徹底されているため、自主性と社会性のバランスが自然と身につく環境が整っています。
部活動は強い?運動部・文化部の活動を解説

和歌山市立和歌山高等学校は、部活動が盛んな学校としても知られています。運動部・文化部ともに幅広いジャンルの部が活動しており、生徒たちはそれぞれの興味や適性に応じて参加しています。活動は自由参加型でありながら、一定の熱量を持って取り組む生徒が多いのも特徴です。
まず、運動部の中でも特に注目されるのが硬式野球部です。春の甲子園大会に9回、夏の大会には6回出場という実績を誇り、県内外からも高い評価を受けています。
一方で、ソフトボール部やサッカー部、バレーボール部も安定した活動実績があります。また、文化部では美術部や書道部、写真部、演劇部などが活発で、展覧会やコンクールにも多数出展・受賞しています。吹奏楽部や軽音楽部も存在し、学校行事での演奏が好評を博しています。
このように、市高の部活動は「誰でも主役になれる」土壌が整っており、初心者でも受け入れてくれる空気があります。競技志向の部もあれば、趣味感覚で楽しむことを重視する部もあり、多様性に富んだ環境が整っているため、学校生活をより充実させたい生徒には理想的な場といえるでしょう。
制服や通学方法は?電車・自転車通学の割合や利便性を解説
和歌山市立和歌山高等学校の制服
【女子の夏服】
女子の夏服+ベストは、清楚で落ち着いた印象を与えるデザインです。ベストにはさりげないロゴがあしらわれており、細部まで丁寧にデザインされています。下には濃紺のプリーツスカートを合わせており、全体としてシンプルながらも清潔感のある制服スタイルとなっています。

【女子の冬服】
女子の冬服は、シンプルかつ端正なデザインが特徴のブレザースタイルです。濃紺のジャケットは、フロントに2つボタンを備え、フォーマルな印象を与えます。シャツは白で、清潔感があり、全体のバランスを引き締めています。

【男子の夏服】
男子の夏服は、男子高校生のスタイルとして一般的なシンプルで清潔感のあるデザインです。白の長袖Yシャツは通気性が良く、爽やかな印象を与えます。胸ポケットがアクセントとなっており、機能性も兼ね備えています。

【男子の冬服】
男子の冬服は、男子学生向けのフォーマルなブレザースタイルです。濃紺のジャケットは、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。白いワイシャツとの組み合わせが清潔感を引き立て、きちんとした印象を与えます。式典や日常の登校にも適した、オーソドックスかつ実用的な制服です。

通学方法

次に、通学方法については、多くの生徒は自転車通学をしていると考えられます。
(和歌山県の高校では、自転車通学が多い)
しかしながら、和歌山市立和歌山高等学校は、JR阪和線「六十谷駅」から徒歩11分、82系統「有功」バス停留所から徒歩2分と、公共交通機関の利便性が高い場所に位置しているため、電車やバスを利用する生徒も一定数いると推測されます。
学校行事やイベント:文化祭・体育祭・修学旅行はどんな感じ?
和歌山市立和歌山高等学校では、年間を通じてさまざまな行事やイベントが実施されており、生徒たちにとって大きな楽しみの一つとなっています。
- 1学期
入学式、遠足、中間考査、県高校総体、体育祭、期末考査、デザイン表現科校外学習(鑑賞)、保護者会、夏休み - 2学期
中学生1日体験学習、文化祭、中間考査、進路講演会、市高デパート、期末考査、人権学習、保護者会、冬休み - 3学期
市高展・卒業制作展、3年生学年末考査、2年生修学旅行、マラソン大会、卒業式、1・2年生学年末考査
これらの年間行事の中でも、特に注目されるのが「市高デパート」です。このイベントは毎年11月に開催され(例:2024年は11月16日、17日) 、天候に関わらず多くの来場者で賑わいます。
かつての市立和歌山商業高校時代から続く伝統的な行事であり、地域住民からも毎年楽しみにされています。生徒からは、このイベントが「すごいやりがいがあって将来に繋がる」と評価されており、実践的なビジネス学習の場として重要な役割を担っているといえるでしょう。
SNSや掲示板での評価や口コミ

和歌山市立和歌山高等学校に関するオンラインでの評価や口コミは、多岐にわたる見解を示しています。
ポジティブ(肯定的)な口コミ
全体を通して、ポジティブ(肯定的)が多く、市高デパートや体育祭などの行事を高く評価する声が見られます。
特に市高デパートは、生徒が仕入れから販売、会計処理までを担う実践的な商業体験として、「将来の就職面接にも役立つ」「やりがいがある」と好評です。
また、「先生が補習をしてくれる」「資格取得がしやすい」といった進路支援への満足度も高く、特に総合ビジネス科やデザイン表現科では、実務スキルの習得や美術系の進路に適した環境が整っているとの評価が多く見られました。
「いじめが少なく、生徒同士の仲も良い」「男女比のバランスが良く、青春が楽しめる」という声もあり、全体として前向きな意見が見られました。

ネガティブ(否定的)な口コミ
一方で、否定的な口コミも一定数存在します。
まず目立つのが「普通科よりビジネス科の方が評定が取りやすく、指定校推薦に有利」との声で、普通科生からは「不公平感がある」との指摘が挙がっています。
また、「施設が古くて汚い」「ゴキブリが出る」「体育館が暑すぎる」といった衛生面や設備への不満も複数見られました。さらに、教師の指導にムラがあるとのコメントや、「ビジネス科が騒がしい」「ギャルが多く落ち着かない」といった環境面への批判もあります。
校則に関しては、「厳しくない」という意見と「中学よりも厳しい」とする意見が分かれており、生徒の感じ方に差があることがうかがえます。
和歌山市立和歌山高等学校について総括
最後に、記事のポイントをまとめます。
- 和歌山市立和歌山高等学校は「市高(いちこう)」の愛称で親しまれている市立高校。
- 校舎は静かな住宅街にあり、通学アクセスが良好で学習環境も落ち着いている。
- 学科は普通科、デザイン表現科、総合ビジネス科、定時制課程と多様で、個性や進路に合わせた選択が可能。
- 普通科の偏差値は47~49、総合ビジネス科とデザイン表現科は46前後と中堅水準。
- 普通科は少人数制で文理分かれたカリキュラムと選択授業により進学に対応。
- 総合ビジネス科は3つのコースに分かれ、就職・進学に両対応できる柔軟な教育内容。
- デザイン表現科ではデッサンやデジタルツールを活用し、美術系大学進学に強い指導体制がある。
- 定時制課程では夜間にビジネス分野を学べ、少人数で落ち着いた学習環境が整っている。
- 入試は5教科500点+内申点180点で合否が決まり、合格目安は250点前後。
- 各学科の倍率は1.0倍前後で定員割れも多く、受験しやすい状況にある。
- 校風は温かく落ち着いており、いじめが少ないとされる安心感のある雰囲気。
- 校則は中庸で自由度が高め。スマホ使用や髪型、服装も常識の範囲で許容されている。
- 硬式野球部は甲子園出場歴が多数あり、運動部・文化部ともに活発。
- 通学は自転車が主流だが、電車やバスも利用可能で利便性が高い。
- 市高デパートや卒業制作展「市高展」など、地域と連携した特色ある行事が実施されている。
- SNSや口コミでは「校風が良い」「進路支援が充実」といった好意的評価が多く、一方で施設の古さや一部の学科に対する不公平感を指摘する声もある。
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