こんにちは、和歌山リーマンです。
和歌山県の食文化に欠かせない地元のソウルフードとして、「グリーンソフト」があります。
今や全国的にもその名が知られるようになったグリーンソフト、和歌山県を訪れたら、ぜひ一度味わっていただきたい名物スイーツであり、地元の人々からも長年愛され続けている一品です。
抹茶ソフトクリームの元祖とされ、地元住民や観光客に長年愛され続けています。今回はそんなグリーンソフトの魅力をご紹介します。
グリーンソフトとは?
「グリーンソフト」は、その名の通り、緑色をしたソフトクリームです。
この特徴的な色合いの正体は、抹茶です。グリーンソフトは和歌山市に本社を構える株式会社グリーンコーナーが製造しており、1960年の発売以来、地元住民や観光客の心を掴んできました。
グリーンソフトの誕生とその歴史
「グリーンソフト」を生み出したのは、和歌山市に本社を構える老舗茶屋「玉林園」です。このお茶屋は1854年創業で、茶葉販売に長い歴史を持つ企業です。
1958年、茶葉の売り上げが落ちる夏場の打開策として、当時の社長林己三彦さんが開発しました。彼は「海外では抹茶にミルクを入れて飲む」という話をヒントに、抹茶を使用したソフトクリームを発案したのです
グリーンソフトの抹茶には特別なこだわりがあります。通常の製法では機械で粉砕される抹茶を、玉林園では石臼で丁寧にひいて使用しています。これにより、抹茶の香りと風味を最大限に引き出し、滑らかな舌触りを実現しています。この技術が、他の抹茶ソフトとは一線を画す品質の秘密です
地元の人々に愛され続ける理由
グリーンソフトは発売当初から地元で瞬く間に人気商品となりました。その背景には、和歌山の子供たちをターゲットにしたプロモーションがありました。
毎年「こどもの日」に、市内の幼稚園や保育園の子供たちにグリーンソフトの引換券を配布するという企画が行われ、これが大成功を収めました。これにより、和歌山の子供たちは幼い頃からグリーンソフトに親しみ、世代を超えてソウルフードとして定着していったのです。
今や、和歌山の多くの家庭では「夏の定番スイーツ」として、地元の食卓に並ぶほどに日常の一部となっています。また、和歌山市出身の著名人、例えばL’ArcenCielのHYDEさんが「一日に2個は食べる」と話すほど、地元出身者にとっても特別な存在です。
味とバリエーション
グリーンソフトの特徴は、その控えめな甘さと抹茶の風味が絶妙に調和したマイルドな味わいです。石臼でひいた抹茶の深い香りと、クリーミーな食感がありながらも、口に残る後味は驚くほどすっきりしています。
このさっぱりとした後味のおかげで、暑い夏の日でも重く感じることなく、毎日でも食べたくなるほどです。
また、グリーンソフトにはソフトタイプとハードタイプの2種類があります。店舗で楽しめる「やわらかい」ソフトタイプは滑らかな口どけが特徴で、対してスーパーマーケットやコンビニで購入できるハードタイプは保存が効き、まとめ買いをする地元民も多いです。
さらに、玉林園ではほうじ茶や黒ごまなど、他のフレーバーも展開しており、幅広いニーズに応えています。
どこで楽しめる?
和歌山を訪れるなら、ぜひ「玉林園グリーンコーナー」へ足を運んでみてください。県内に6店舗展開しており、フレッシュなソフトクリームをその場で楽しめます。その他、和歌山市内のスーパーやコンビニでもハードタイプのグリーンソフトを購入することができます。オンラインショップでも販売されており、県外からでもお取り寄せが可能です
グリーンソフトをぜひ食べてみてください!(和歌山のソウルフード)
和歌山のソウルフード「グリーンソフト」は、地域に根ざし、世代を超えて愛され続ける特別な存在です。
抹茶の風味を最大限に引き出したこだわりの一品は、観光客にとっても、和歌山の味を手軽に楽しめる魅力的なスイーツです。
和歌山を訪れる際には、ぜひ一度「グリーンソフト」を味わって、その歴史と風味を体感してみてください。
コメント