1998年7月25日、和歌山市園部の夏祭りで起きた和歌山カレー事件。この事件では、67人が急性ヒ素中毒に見舞われ、4人の尊い命が失われました。25年以上経った今もなお、様々な疑惑と謎が残り続けています。
その中でも特に注目を集めるのが「a氏」という人物。インターネット上では「真犯人ではないか」という噂があります。この人物は誰のことなのでしょうか。
また、和歌山カレー事件の記事を見た際に、「A」という表記で表される人物が他にも複数います。「元目撃証人Aさん」「調理をしていた主婦Aさん」「林眞須美氏の長女Aさん」など、それぞれが事件と関わりを持っています。
本記事では、和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏」とは誰なのか、また、他に「A」という表記で表されている人物について、当時から和歌山に住んでいた和歌山リーマンが解説いたします。最後までお付き合いいただければ幸いです。
- 和歌山カレー事件の真犯人として噂される「a氏」は当時小学生だった人物で、5chでは名前も特定されていたとされる
- 「当時16歳の元目撃証人Aさん」は林真須美が紙コップを持ってガレージに入るのを目撃したと証言した人物
- 「調理をしていた主婦Aさん」は事件当日に林真須美と一緒にカレー鍋の見張りをしていた人物
- 「林眞須美氏の長女Aさん」は事件当時中学生で、母親の無実を訴え続けていた
和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏」について解説

- 当時小学生のa氏(A氏)
- 飲食店経営者はa氏とは無関係
当時小学生のa氏(A氏)

「和歌山カレー事件 a氏」で検索して用意に辿り着ける記事に、トレトピマガジン様の記事「【和歌山カレー事件】真犯人は小学生A氏で名前も特定?次女説と長女死亡説がヤバイ!」があります。
いわゆる和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏」はこの記事(あるいは、この記事の基になっている元ネタ(5ch?))で言われている人物だと考えられます。【真犯人と噂される人物=当時小学生のa氏】
以下、トレトピマガジン様の当該記事から引用します。
「和歌山カレー事件」は1998年7月25日、夏祭りの中で提供されていたカレーライスにヒ素が混入、67名がヒ素中毒になり、4名が死亡する無差別殺人事件として世間を騒がせました。
主犯格として起訴された「林真須美」は2009年に死刑が確定、彼女の長女は自殺まで図ったのです。
しかし彼女の長女は冤罪で、和歌山カレー事件の真犯人の小学生の名前が特定されたと噂になっています。
有力な容疑者として名前が特定された小学生a氏の存在は、ネット上を現在もにぎわせています。
この事件は、2020年に放送されたTBS系「テセウスの船」は、和歌山カレー事件がモデルといわれていているほど大きな話題となりました。
和歌山カレー事件の真犯人といわれている、名前が特定された小学生a氏を詳しく紹介します!
・
(中略)
・
和歌山カレー事件の真犯人は小学生A氏で名前も特定?!和歌山カレー事件は既に、林真須美の死刑が確定しています。
しかしながら真犯人は小学生なのでは、という噂が流れていました。
この情報が真実であれば、どんな理由でカレー鍋の中にヒ素を混入したのでしょうか?
それでは真犯人は「小学生」説について、見ていきたいと思います。事件当時この地域では、排水管の害虫駆除のためにヒ素が配布されていたそうです。
そう考えると自宅にヒ素があったことや、小学生が簡単に入手できたことも、何ら不思議なことではなかったことがわかります。
ヒ素が決定的な証拠となったわけですが、この地域ではヒ素は子供でも手に入る毒物だったといえます。毒殺事件を起こしていた小学生A氏が真犯人?
5chでは既に、真犯人と思われる小学生が特定されているようです。
近所の動物を毒殺したことは「和歌山カレー事件」は類似していることから、疑いはより深くなっていったのでしょう。
林真須美は直接的な証拠が無いまま、状況証拠の積み重ねで有罪になっており、最初から真犯人がいるという噂は当時からあったようです。真犯人とされる小学生の名前も特定?!
さらに5chでは、この小学生の名前までもが特定されていたようですが、現在は確認することが出来なくなっていました。
一説では、小学生が悪戯したという噂もでっち上げのデマだったのではないか、ともいわれており特定された名前も別人であった可能性があります。
事件後引っ越しもしていることから、情報も古く更新されていないのが実態のようです。
上記のように、和歌山カレー事件の真犯人と噂されるa氏とは、当時小学生だった人で、近所の動物を毒殺していた実績があり、5chでは名前も特定されているとのことです。
(しかし、5chで当時小学生のa氏について議論されていることは確認できませんでした、もっと深く探せば見つかるのかもしれませんが、、、少なくとも5chですぐに見つかるような場所にはa氏の情報はなさそうです)
飲食店経営者はa氏とは無関係

和歌山カレー事件の真犯人として「飲食店経営者」が挙がることがありますが、この飲食店経営者はa氏ではない(無関係の)ようです。
飲食店経営者については、先程紹介した、トレトピマガジンさんの記事「【和歌山カレー事件】真犯人は小学生A氏で名前も特定?次女説と長女死亡説がヤバイ!」にも出てきます(以下、引用です)
林真須美の長男の話によると、飲食店経営者の男も疑わしいと言います。
理由としては、被害者の会副会長の男性が、長男に「真須美ちゃんじゃないよ、犯人あいつだよ」とその経営者を名指しで言ってきたそうです。
事件発生当初は、この男性が疑われていたのですが、林真須美の保険金詐欺事件をきっかけに、一斉に林家が標的になったのだとか。
上記のように、怪しい人として「飲食店経営者」が挙げられていますが、こちらはa氏とは関係ありません(繰り返しですが、いわゆる和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏」は、当時小学生だった人物のことを指します)
WONDIA様の記事「和歌山毒物カレー事件の真犯人と真相!林真須美の冤罪説と動機・旦那と子供など家族・息子(長男)と娘(長女/次女/三女)・判決と死刑執行・現在まで総まとめ」 では、この飲食店経営者と同一(?)と思われる人物についての記載があります。そちらでは、この人物のことを「X」と表しています(以下引用です)
長男は「X」が真犯人であると主張
前述のように、林真須美の長男は被害者の会の副会長から「林真須美ではなく、違う人が犯人だ。その人は覚醒剤による逮捕歴がある」と言われたと語っていました。ただ、これはあくまでも長男が主張していることであり、副会長が表に出てきて主張したことではありません。長男は街録chに出演した時に、園部地区には「怪しい人」がいたようです。
林真須美一家が園部地区に引っ越してくる前には、青酸化合物で何十匹も犬が殺されたり、新聞配達の少女が殺害されていました。また、事件後にも殺人事件(不審死?)が起こるなど、いろいろと物騒な地区だったことは間違いないようです。
真犯人は別にいて、警察に自分たちが怪しいと思われないいろいろな理由があったんじゃないかのような噂話があったとテレビプロデューサーの増村氏は語っていました。
和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏」以外で「A」と表記される関係者

- 当時16歳の元目撃証人Aさん
- 調理をしていた主婦Aさん
- 林眞須美氏の長女Aさん
当時16歳の元目撃証人Aさん

日刊ゲンダイDIGITAL様の記事「1998年和歌山カレー事件 元目撃証人Aさん(当時16歳)が明かす「知られざる25年」」では、元目撃証人Aさん(当時16歳)という人物が出てきます。
以下、記事からの引用です。
1998年7月、和歌山市園部の夏祭りでカレーを食べた67人がヒ素中毒で死傷した事件では、地元の主婦だった林真須美死刑囚(61)の家を報道陣が取り囲み、凄絶な取材合戦を繰り広げた。当時、林死刑囚の「犯行」の目撃者としてメディアに頻繁に登場したAさんに話を聞いた。◇ ◇ ◇
事件が起きた頃、Aさんは現地の関西風お好み焼き店(現在は閉店)で働く16歳の少年だった。「当時、テレビはほぼ全チャンネルに出たよ」
そう言って笑う彼は現在40歳。恰幅がよく、堂々とした雰囲気の男性だった。
25年前、注目を集めたAさんの証言は次のようなものだ。
「夏祭りの日の昼ごろ、林真須美が紙コップを手に持ち、カレーの調理に使われた民家のガレージに入って行くのを見ました」
その日、地元の主婦らがこのガレージでカレーを作った際に使ったゴミ袋から「ヒ素が付いた紙コップ」が見つかっていた。そのため、マスコミはAさんを林死刑囚の「犯行」の目撃者だと騒ぎ立てたのだ。
ただ、Aさん自身は凄い場面を見た意識はなく、当初はこのことを店のマスターにしか話していなかった。マスターからAさんの話を聞いた検察官らが自宅を訪ねてきた時は驚いたという。「最初はカレー事件のこととわからず、『俺は何も悪いことしてへんよ』と言ってね。検察庁で話をしたら、担当の女性検事は『これで(林死刑囚を)逮捕できる』とか『裁判もよろしくお願いします』と言ってたな」ただ、Aさんは結局、林死刑囚の裁判に登場しなかった。一方、林死刑囚は無実を訴え続けて現在も再審請求中で、冤罪説も年々よく聞かれるように。そのためか、ネット上でAさんが事件発生当時、取材謝礼に味を占め、大人たちにチヤホヤされ、あることないこと話したかのような噂を書き立てられたりもした。Aさんはこう憤る。
■金をくれるマスコミはあった
「実際、金をくれるマスコミはあったよ。でも、金をもらって話す内容を変えたりはしてへんよ。大人にチヤホヤされて嘘をつくようなヒョロヒョロした生き方もしてへんし。ネットでそういう変なことを言うてるやつには『俺に直接言うてみろ』とメッセージを送ったりしてるよ」自身も逮捕、暴力団入り…
では、林死刑囚の裁判に出なかったのはなぜか。
「取材の人が店にめっちゃ来て、迷惑がかかるんで店を辞めたら、超はじけ倒してね。遊び回るうち、事件を起こして逮捕されたんや。そしたら検察が『裁判は出なくていいです』と言ってきたわけや」
実はAさん、中学の頃から素行が悪く、何度も警察の世話になっていた。検察はAさんの経歴が不利にはたらく可能性を懸念し、裁判に呼ばなかったのかもしれない。自身も逮捕、暴力団入り…
では、林死刑囚の裁判に出なかったのはなぜか。
「取材の人が店にめっちゃ来て、迷惑がかかるんで店を辞めたら、超はじけ倒してね。遊び回るうち、事件を起こして逮捕されたんや。そしたら検察が『裁判は出なくていいです』と言ってきたわけや」
実はAさん、中学の頃から素行が悪く、何度も警察の世話になっていた。検察はAさんの経歴が不利にはたらく可能性を懸念し、裁判に呼ばなかったのかもしれない。
その後、Aさんは暴力団に入ったが、少年時代からの友人に「ヤクザをやめんと、付き合いをやめるぞ」と言われて堅気に。現在はその友人が営む会社で真面目に働いている。
だが、カレー事件との関わりは最近まで続いた。4年前、林死刑囚が「事実無根の目撃内容を言いふらされた」と損害賠償1000万円を求めて提訴してきたのだ。弁護士に相談して勝訴したが、警察は助けてくれず、「二度と捜査協力なんかせん」と思ったという。
林死刑囚の冤罪説はAさんも知っていた。筆者もAさんが林死刑囚を目撃した際、彼女が本当に手に紙コップを持っていたのか疑問に感じていたので、その点を確認したが、Aさんはクールにこう言った。
「俺は記憶通りに話しただけやから。林真須美が犯人であろうがなかろうが、どっちでもええよ」
事件はどんな結末を迎えるだろうか。
上記のように、Aさんは当時16歳で、「夏祭りの日の昼ごろ、林真須美が紙コップを手に持ち、カレーの調理に使われた民家のガレージに入って行くのを見た」という証言をしているようです。
その後、自身も逮捕されたり、暴力団入りをしたものの、後に堅気に戻るなど、すごい経歴の持ち主です。また、林死刑囚から「事実無根の目撃内容を言いふらされた」と提訴を受けたものの、勝訴しているとのことです。
このように、元目撃証人Aさん(当時16歳)は、和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏(当時小学生)」とは無関係ですが、和歌山カレー事件における関係人物の一人だといえるでしょう。
調理をしていた主婦Aさん

WONDIA様の記事「和歌山毒物カレー事件の真犯人と真相!林真須美の冤罪説と動機・旦那と子供など家族・息子(長男)と娘(長女/次女/三女)・判決と死刑執行・現在まで総まとめ」 では、「調理をしていた主婦Aさん」という人物が登場します。
以下、記事からの引用です。
和歌山市園部地区では1992年度から夏祭りが行われていて、事件があった1998年度は7月25日に行われることになりました。
夏祭りではカレーなどの食べ物を提供するために、夏祭り当日の朝8時30分から住民の女性たちがカレーを調理して、調理後は子供たちがつまみ食いをするのを防ぐために、1時間ずつ交代で見張りをすることになっていました。
夏祭り当日の7月25日、林真須美は午前中に病院で精密検査を受けていたため、カレー作りには参加していませんでした。
林真須美は「午前中に行けない。12~13時の見張りには行く」と班長に伝えていましたが、それが伝わっていなかったのか、無断でさぼったとほかの主婦から思われていたようで、調理中や調理後は林真須美の悪口・批判が話題に上がっていました。
調理をしていた主婦(Aさん)が林真須美について、「朝調理に来なかったから、来るかどうか分からへんわ」と興奮気味に批判している時、病院での精密検査が終わった林真須美が現れたのです。
調理が終わったカレーを見張るために、林真須美とAさんが2人でカレー鍋の近くに残ることになりましたが、Aさんは林真須美に「氷を作ってくれているかどうか聞いてきて」と伝え、林真須美はその場から離れ、氷のことを確認しに行きます。
林真須美がその場から離れるのとほぼ同時に、他の主婦も自宅に戻り、Aさんはカレー鍋の現場に1人になりました。
林真須美は約10分後に戻って来て、今度はAさんが「家に帰りたい」と林真須美に伝え、その場を離れ、カレー鍋の現場には林真須美が1人で残されました。
Aさんが自宅に帰ったのは12時20分ごろ。そこから林真須美の子供たちが来たものの、すぐに出て行ったので、13時ごろまでは林真須美がほぼ1人でカレー鍋の見張りをしていたことになります。
裁判では、この約40分の間に林真須美が紙コップを使ってヒ素をカレー鍋に混入させたとされています。
上記の通りで、主婦Aさんは、事件当日に林真須美と2人になった時間がある重要な人物であることが分かります。
一応、気になったので、この主婦Aさんを含めた和歌山カレー事件当日の時系列(タイムスケジュール)をまとめたので、ご確認ください。
【1998年7月25日(土):和歌山カレー事件当日の時系列(タイムスケジュール)】
・11時30分頃
Aら6名の主婦がカレーの味見をするが異常なし
・12時00分頃
カレー等の調理がほぼ一段落(アルミホイルをしてからダンボールで蓋をした)し、ガレージ内にはAら6名の主婦がいた。病院での精密検査から帰ってきた林眞須美は、ガレージに現れた。
・12時00分頃
Aは、林眞須美が班長としての仕事まで押しつけようとしていると思って腹を立て、「氷のことまで知らんわ。作ってくれているかどうか行って聞いてきて」と行った。
林眞須美は、少しあわてた様子でガレージを出ていき、1班に属する数軒の家庭に氷を作っているかどうかを聞いて回った。
林眞須美がガレージを出ていくのと前後して、他の主婦らも自宅に帰り、ガレージ内には住民A(主婦A)1人となった。(カレー鍋の見張りは住民A(主婦A)1人になった)
・12時10分頃
林眞須美は、10分くらい後にガレージに戻ってきて、Aとカレー鍋等の見張りを始めた。Aは、林眞須美に「暑かったやろう」と声をかけ、午前中の出来事や午後の予定などを話そうとしたが、林眞須美はほとんど返事をせず、話を聞いていないような素振りを見せた。Aは、普段よく話をする林眞須美が何も話そうとしないので、気まずい気持ちになり、林眞須美に、夫の食事の準備をしなければならないので帰ってもいいかと尋ねた。林眞須美は、普段の調子に戻り、「行って行って」と言って、Aを帰らせた(この住民Aは、後に自責の念に大変苦しむ事となった。ただし、見張り当番は本来は班長の役割であり、Aは役員ではあったが班長ではなかった)
・12時20分頃
Aは、ガレージを出ていったが、それとほぼ入れ違いに眞須美の次女がガレージに現れ、眞須美と何か話をしてすぐに出ていった。また、これと前後して、ガレージ内にいた眞須美の長男と三女もガレージから出ていった(カレー鍋の見張りは林眞須美氏1人になった)
・12時20分~13時00分頃
眞須美は、1人でカレー鍋の見張りをしていた(この際、殺意を持って青紙コップに半分以上入った亜ヒ酸を東鍋カレーの中に混入させたとされている)
・13時00分~15時00分頃
次の見張り当番の主婦が来る(林真須美のグループは12時~13時までが見張り番)
13時以降、3人の住民(A〜C)が1人で見張りをしていた時間が存在するが、いつ他の見張りの住民が来るか分からない状態の数分程度の時間であって、3人の住民(A〜C)は、自身や家族も被害を受けており、亜ヒ酸との接点も確認されなかった。【このA~Cの中のAは、前述の主婦Aとは別の人だと思われる(?)】
【13時00分~14時30分に、民家ガレージで合計3人がカレーを試食の味見をしている(林真須美さんの次女と少女)】
・15時00分頃~
⑴ほとんどの時間帯についてカレー鍋付近に複数の住民がいて、不審者も目撃されなかった。
⑵自治会住民と亜ヒ酸との接点は確認されていない。
⑶夏祭りを準備している自治会住民が多い、会場の中央にあるテント内にあるカレー鍋に接近し、蓋を取ってヒ素を混入する行為は犯人にとって非常にリスクが高い。
⑷犯行に使用された青紙コップは、調理の際に使用されたゴミ袋内から発見されており、ゴミ袋の状況等からガレージ内で投棄されたとしか考えられない。
・15時00分~16時30分頃
祭り会場にカレー鍋が持ち込まれる。
・16時30分頃
林真須美は近所の家からカレー用のご飯を集めて会場に現れる。
「友達と出かけるので、今夜は手伝えない」と言い残す。
・17時00分過ぎ
カレーにコンロで火をかけて加熱。
カレーが温まると、調理担当の主婦ら数人が最終的に味をチェックするため、試食。
主婦らは3つの鍋に入ったカレーすべてを試食したが、吐き気など異常を訴える主婦はいなかった。(ただし、トレーに盛り分けられたカレーを一皿全部食べながら、比較的症状が軽かった住民がいる一方2~3口食べただけで入院した住民もおり、毒は鍋の中で均一に混ざっていなかった可能性がある)
・17時45分頃
祭りの準備で一足先にカレーを食べた男性2人が嘔吐。
(恐らく、亡くなられた自治会長と副会長だと考えられる)
・18時00分頃
祭りでカレーが提供される(67人が急性ヒ素中毒になり、4人が死亡)
(自治会長と副会長が食べている最中 or 同時刻に配られた(?))
・18時00分~18時30分頃
林真須美は家族でカラオケへ出掛ける。
真須美さん・健治さん・次女・長男の合計4人で夏祭りには参加せずにカラオケに行く。
(この時、長女と三女は自宅で留守番)
・19時00分頃
カラオケスナックで、主人に3回か4回言われて嫌々デュエットしようと言われていたが、1回だけ唄っていた。石原裕次郎のデュエット曲だった。
・23時00分頃
林夫婦は次のスナックへハシゴ
調理をしていた主婦Aさんは、事件と関係はないかと思います。
しかし、【林眞須美がガレージを出ていくのと前後して、他の主婦らも自宅に帰り、ガレージ内には住民A(主婦A)1人となった】という記述の時間帯(5~10分程度(?))には、主婦Aさんが1人でカレー鍋の見張りをしていたということは言えます。
(もちろん、林眞須美氏が1人でカレー鍋の見張りをしていた時間(12時20分~13時00分頃)の方が長いわけですが)
このように、調理をしていた主婦Aさんは、和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏(当時小学生)」とは関係がありませんが、和歌山カレー事件当日の関係者の1人と言えるでしょう。
林眞須美氏の長女Aさん

AERA dot. (アエラドット)様の記事「【独白】「長女と孫が亡くなった」和歌山カレー事件の林健治さん 16歳孫が変死後、長女が自殺か」では、林眞須美氏の「長女A」という人物が登場します。
以下、記事からの引用です。
(記事の日付は2021年06月13日)
「虐待の疑い、そして心中事件…。もうアカンと」
【写真】林健治さんと亡くなった長女Aさん
こうがっくりと肩を落とすのは、1998年7月、和歌山市園部で行われていた夏祭りで、屋台のカレーにヒ素が混入され、67人が急性ヒ素中毒になった和歌山カレー事件に関連した詐欺容疑で逮捕された林健治さん(76)だ。妻の林眞須美死刑囚(59)はカレーに毒物を混入させた殺人容疑で死刑判決が確定し、現在、再審請求中だ。健治さんと眞須美死刑囚は6月9日、長女Aさん(37)、孫を変死事件でいっぺんに亡くしたという。何があったのか。
事件が発覚したのは、和歌山市内の集合住宅で9日、健治さんの孫、Bさん(16)が全身打撲による外傷性ショック死したこと。
同日午後2時20分ごろ、健治さんの長女Aさんから「帰ってきたら娘(Bさん)の意識がない。血みたいな黒いものを吐いている」と119番通報があったが、搬送先の病院でBさんの死亡が確認された。
和歌山県警は家庭内で虐待があった疑いがあるとみて、捜査を開始した。しかし、Aさんと妹Cさん(4)がその数時間後、大阪府南部の関西空港近くの海上で浮いているのが見つかり、死亡が確認された。死因はAさんが全身打撲による多発外傷、Cさんは水死だった。
県警はAさんがCさんを道連れに、関西空港連絡橋から飛び降りた可能性が高いとみている。
県警などによると、Bさんが死亡した当時、自宅にはAさん、Aさんの夫、Cさんの4人がいた。Aさんの夫は病院に付き添った後、行方がわからなくなっていたが、和歌山市内の路上で発見。薬物を飲んで自殺を図り、意識が混濁した状態だったという。この事件から3日後の12日夜、健治さんの姿は、捜査している和歌山東署にあった。事情聴取の直後、健治さんは涙ぐみながら記者にこう語った。
「死んだBちゃんは長女Aの娘、ワシと眞須美の初孫やろ、居ても立っても居られずに警察に行った。捜査の担当者と話したが、まだ捜査中で、ハッキリとは言えない様子だったが、1時間近く話をした。自殺したのはうちの長女で一緒に亡くなったのはCちゃんであるのは間違いないようだ」健治さんと記者の一問一答は次の通り。
―最後に長女Aさんや孫のBさんに会ったのは?
「1998年10月に眞須美と一緒に詐欺で逮捕されて、ワシは刑務所に行きや。滋賀刑務所から出所して数か月ほどした、2005年夏ころかな。長女AがBちゃんを連れて、会いに来てくれた。本当にかわいい孫だった。2人と会ったのは、それっきりや。その後、長女は当時の夫といろいろ揉めて、離婚。それもあってか、ワシのところに来づらくなったのかもしれない。それでも長男を通じて、元気にしているとは聞いていた。長女はきょうだいの中では、一番に気丈でしっかりした子だったので、何ら心配していなかったのに…」―事件を聞いて思い当たることは?
「まったくわからない。こんなことになる前に何か相談をしてほしかった」―新たに出された眞須美死刑囚の再審請求と関係があるのか?
「長女やBちゃんの事件は再審請求される前日のこと。それも知らなかったはず」―警察はBさんが虐待を受けていた疑いがあると捜査している。
「長女の自殺後、そういう質問がマスコミからたくさん来ているが、実態はよくわからない」―長女の夫はBさんが病院へ運ばれた時、救急車に乗って付き添ったそうだが、面識は?
「長女が再婚したと聞いていたが、夫とは会ったことはない。警察はこれから夫に話を聞いて、真相解明するのでと教えてくれた」―AさんやBさんとの思い出は?
「長女は眞須美との間にできた4人の子供の最初の子や。制服姿で緊張していた幼稚園の入園式、楽しそうにしていた小学校の運動会、思い出は尽きない。Bちゃんとは1回しか会っていないが、目がクリっとして愛くるしい表情、小さな手は今も目に浮かぶわ。なぜこんなことになってしまったのか…。つらい。娘と孫をいっぺんに失うなんて、言葉もない」
和歌山カレー事件を長い間、取材した記者は亡くなった健治さんの長女Aさんとは面識があった。両親の支援集会や弁護団会議によく姿を見せていたのでAさんと話す機会が何度もあったのだ。「お母さんは絶対にカレー事件はやってない。私も事件の日は何度かカレーの調理現場に行って、様子を見ているから間違いない」
Aさんは熱心に眞須美死刑囚の無実を訴えていた。4人きょうだいの一番上だったAさんは事件当時、まだ中学生だった。両親の逮捕後は施設で過ごすことになった。事件直後、記者は何度も林家に取材に行った。多くの記者が自宅を訪れると、一番下の妹をさりげなく、見えないところに連れて行き、配慮するAさんの姿をよく見かけた。
「事件でマスコミが大挙して押しかけて来た頃、妹には事情をわかってほしくないから遠ざけるようにしていた。私は母も父もカレー事件には関係していないので、絶対に逮捕されないと信じていた」
Aさんは当時の心境をこう振り返って話してくれた。長女らしく、きょうだいのまとめ役で、両親が逮捕された後、和歌山市内の拘置所に行き
「お父さんを返せ、お母さんを返せときょうだいを引き連れて拘置所の前で大声で怒鳴ったこともあった」とAさん。弁護団会議の取材で会った当時はもう就職し、ガス器具販売のセールスの仕事についていた。
「私、営業成績がけっこうええねん。お母さんも保険でバリバリと売っていたからそのおかげかもしれへんわ」
Aさんは記者にこう打ち明けてくれた。20歳代前半で結婚し、生まれたのがBさんだった。幼いBさんの写真を手にしながらAさんは「本当にかわいいでしょう」と顔をほころばせていた。仕事も家庭も充実していたように見えた。
だが、健治さんによれば、Aさんは後に離婚。数年前には、別の男性と結婚し、新しい家庭を持った矢先の出来事だった。ご冥福をお祈りするばかりだ。
このように、林眞須美氏の「長女A」さんは、和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏(当時小学生)」とは関係がありませんが、林眞須美氏の長女であり、事件当日に現場にもいたので、和歌山カレー事件の関係者の1人といえます。(しかし、2021年6月9日に関西空港連絡橋から飛び降りて亡くなりました)
和歌山カレー事件の真犯人と噂される「a氏」について総括

記事のポイントをまとめます。
- 和歌山カレー事件で亜ヒ酸が混入されたカレーにより、67人が急性ヒ素中毒になり、4人が死亡した
- 和歌山カレー事件の真犯人として噂される「a氏」は当時小学生だった人物を指す
- 「a氏」は近所の動物を毒殺していた実績があり、5chでは名前も特定されていたと言われている
- 和歌山カレー事件では「A」と表記される別の関係者が複数存在する
- 「当時16歳の元目撃証人Aさん」は林真須美が紙コップを持ってガレージに入るのを目撃したと証言した人物
- 「調理をしていた主婦Aさん」は事件当日に林真須美と一緒にカレー鍋の見張りをしていた人物
- 「林眞須美氏の長女Aさん」は事件当時中学生で、母親の無実を訴え続けていたが2021年に関西空港連絡橋から飛び降りて亡くなった
- 事件当日、カレー鍋の見張りが、林真須美一人になった時間帯(12:20~13:00頃)があった
- 飲食店経営者の男性も真犯人として噂されるが、これは「a氏」とは別人物
- 事件当時、当該地域では排水管の害虫駆除のためにヒ素が配布されていたため、自宅にヒ素があることは不思議ではなかった
以上が和歌山カレー事件における「a氏」と「A」と表記される人物たちの解説です。真犯人と噂される「a氏」(当時小学生)は、あくまでネット上の噂ですので、その旨ご了承ください。
また、この事件では、元目撃証人Aさん、調理担当の主婦Aさん、林眞須美氏の長女Aさんなど、事件に関わる人の中で「A」と表記される人物が複数存在します。これらの人物を混同せず、事件の全体像を正しく理解することに、少しでも役立てたなら幸いです。
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