和歌山県を代表する名曲「和歌山ブルース」をご存じでしょうか?
歌手の古都清乃さんが、和歌山の情景や感情を豊かに歌ったこの曲は、「80万枚」を超える大ヒットとなり、50年以上もの間、世代を超えた多くの人々に愛されてきました。
歌詞には和歌山市の「ぶらくり丁」や「紀の川」など、地元の名所や風景が織り込まれており、和歌山の魅力を余すことなく伝えています。
本記事では、和歌山在住の和歌山リーマンが、「和歌山ブルース」の魅力をご紹介していきます!
和歌山ブルースの魅力を解説!古都清乃が歌う和歌山の名曲
和歌山ブルースとは
「和歌山ブルース」は、演歌歌手の古都清乃さんによる楽曲です。
(以下、Youtube動画です)
この曲は1968年にリリースされ、もともとは「串本育ち」という楽曲の「B面」(補完的な楽曲やテーマを補強する曲が収録される面)として発表されました。
しかし、その郷愁漂うメロディーと和歌山の情景を織り交ぜた歌詞が多くの人々の心をつかみ、「80万枚」を超える大ヒットとなりました。
やがて「A面」(リード曲など主要な楽曲が収録される面)として再リリースされ、「和歌山ブルース」は、多くの人に愛される名曲となったのです。
和歌山ブルースを聴いてみた感想【魅力的な歌詞に感情が動かされました】
和歌山の地名が登場
和歌山ブルースには、「ぶらくり丁」や「和歌の浦」・「紀の川」といった和歌山の地名が登場します。以下、歌詞からの引用です。
逢いたい見たい すがりたい
「和歌山ブルース(歌:古都清乃(1947〜)、作詞:吉川静夫、作曲:吉田正)」歌詞より引用
そんな気持ちに させるのは
ぶらくり丁の 恋灯り
「ぶらくり丁」は私もよく見知った場所なので、まるでその場の空気感が伝わるかのようです。
恋人との思い出が切なく歌われている
「和歌の浦」という地名を通じて、主人公が恋人と過ごした思い出が語られます。
その思い出は「夢は消えない いつまでも」と歌われ、心に余韻を残します。
誰にもいえぬ おもいでを
「和歌山ブルース(歌:古都清乃(1947〜)、作詞:吉川静夫、作曲:吉田正)」歌詞より引用
夜がやさしく くれたのも
あなたとわたしの 和歌の浦
夢は消えない いつまでも
和歌山泣きたい ああやるせない
紀の川に流れる涙
最後の3番では、「流れる涙 紀の川に 捨ててしまった 女でも」と、紀の川に自分の感情を投影する描写が胸に響きます。
流れる涙 紀の川に
「和歌山ブルース(歌:古都清乃(1947〜)、作詞:吉川静夫、作曲:吉田正)」歌詞より引用
捨ててしまった 女でも
慕情をこめて ブルースを
全体を通して、和歌山の地と心情を結びつけ、聴き手の心に深く残る楽曲だと感じました。この歌詞を聴きながら、和歌山の各所の情景が目に浮かび、まるで物語を旅しているような気持ちになれる一曲です。
和歌山市の雑賀橋にある和歌山ブルースの歌碑
2004年5月22日、「和歌山ブルースの歌碑」が和歌山市内の雑賀橋たもとに設置されました。この歌碑はレコード盤を模したデザインで、中央には歌詞が刻まれています。さらに、歌碑に近づくと「和歌山ブルース」のメロディーが流れる仕掛けが施されており、訪れる人々に曲の世界観を体感させてくれます。
夜間には、歌碑中央のポールがライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出します。この歌碑は和歌山の音楽文化を象徴するスポットとして地元の人々や観光客に親しまれている場所です。
歌碑を訪れる際のアクセス
歌碑は和歌山市雑賀町の大門川沿いに位置しており、ぶらくり丁商店街からも徒歩圏内です。周辺には飲食店や観光スポットも多いため、訪れた際には和歌山の街並みを散策するのもおすすめです。
記念イベントや地元アーティストの活動
「和歌山ブルース」は、地元のイベントやメディアで頻繁に取り上げられています。
2024年には歌碑建立20周年を記念した「ぶらくり歌謡音楽祭」が開催され、多くのファンが集まりました。このイベントでは、地元アーティストが「和歌山ブルース」をカバーし、古都清乃さんもゲストとして登場しました。
こうしたイベントを通じて、「和歌山ブルース」は和歌山の文化を次世代に伝える役割を果たしています。
和歌山ブルースの購入方法
古都清乃さんの「ベストアルバム」を購入するのが一番手っ取り早いです。
なお、普通に聴くだけなら、Youtubeでよいかと思います(本記事上部に掲載しているのでご確認ください)
和歌山ブルースをカラオケで歌う
「和歌山ブルース」はカラオケで歌うのにもぴったりの一曲です。演歌や昭和歌謡が好きな方には特におすすめで、歌詞に登場する和歌山の名所を知っている人なら、より感情を込めて歌えるでしょう。
サビの「和歌山泣きたい ああやるせない」というリフレインは、感情を込めて歌うことで聴く人の心に強い印象を与えられるでしょう(私も今度カラオケで歌ってみるようにします☺)
また、もしあなたが和歌山を訪れる予定があるなら、旅先のカラオケで歌ってみるのも一興です。和歌山の風景を実際に目にした後にこの曲を歌えば、その情景がより鮮明に感じられ、特別な思い出になるはずです。
和歌山の名曲「和歌山ブルース」を聴いてみよう!
「和歌山ブルース」は、和歌山の風景や人々の感情を鮮やかに描き、リリースから50年以上が経過した今も、多くの人々に愛されている名曲です。
この曲の中では、ぶらくり丁や紀の川、和歌の浦などの名所が歌詞に登場し、地元の情景が鮮やかに表現されています。
また、恋心や哀愁といった普遍的なテーマが織り込まれている曲なので、和歌山出身の方だけでなく、多くの人々に共感を呼び起こす楽曲になっています。
和歌山市内にある歌碑は、この曲の世界観を体感できる特別なスポットです。和歌山を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。「和歌山ブルース」を通じて、あなたの和歌山への新たな興味や発見が広がることを願っています。
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